この間、久々に二十年前に通ってた剣友会の同門。同期の平田氏から連絡がありました。とある企業のVPの依頼でした。
平田氏は一個上の兄貴であり、半年違いの兄弟子でありまして。共に厳しい師匠の下、汗と涙を流した同期の仲間でありライバルなのであります。
今も昔も変わらない事。芸事も磨かないでえらそうにしてる先輩方や、口先だけで夢だけ語り、少し怒られたぐらいですぐ辞めちゃうような後輩たちがいるなか。平田氏と僕は師匠から死ぬほど怒鳴られても仕事の時以外休んだことのない極めてクレージーなもののふだったのです。
でも、今考えたら平田氏が居なかったら、俺もとっくに殺陣など続けてなかったかもしれませんね。当時の僕は理性より感情で動くタイプだったので、もめ事が多かったですし(笑)師匠からもらった振り付けが出来なくて、バイトから帰ってきて必死で一人稽古をやって身体に覚えさせて。翌週少し出来るようになってたら。平田氏も出来るようになってて。多分、多くは語らなかったけど、平田氏もまた裏で努力してたんだろうし。すぐ出来るほど甘い世界でもないわけで。そんなことを繰り返した八年。平田氏は、一言で言えば
異様に動ける小デブ。
でした(笑)怒られちゃうかな。まあ。そういうキャラなので、俳優として今もなお引っ張りだこなのです。
ずり~よなあ(笑)
今回は平田氏が殺陣師で俺が演者。
今日振り付けを頂いたのですが、師匠の動きとそっくりで、なんか少し泣きそうになりました。そして、当時から師匠が言ってた
後を継ぐのは、平田。外に出して演者として臨機応変。自在に仕事してくのは、大濱。
と、言ってたことを思い出し。また涙腺が緩みそうになりました。
そんな平田氏と監督とヘアメイクさんとの打ち合わせと衣装合わせが終わった後、久々に飲んだ。お互い不格好ながら、この世界で食えるようになってて。殺陣で食ってくという感覚でもなかったけど、やる以上は是が非でも食らいついていくという連続が今につながってて。半端に色々やって全員飯が食えるなら、毎年ジャンル問わずこの業界に入ってくる数万人。十年で数十万人。東京中、芸能人だらけになっちゃうわけで(笑)そんだけ厳しい世界なわけで。殺陣という特殊な世界でも、やっぱり条件は一緒で。一年や二年やって満足というインスタントな時代であっても、刀さえ持ってればお客さんが喜んでくれたとしても、やはり生き残っていく連中はそこではなく、その先で。理由なんかよくわからないけど、誰が見てくれてるかもわからないけど。人の数倍一生懸命やってれば、その思いは伝わるし。誰かが手を差し伸べてくれる可能性もあるんだよね。昔は、お互い現場に行ってよく斬られてたけど。こういう殺陣師と演者と言う立場は初めてで。なんか嬉しいなあ。
後は期待以上の仕事をやってのけるのみ。