緩急@「語感でアイロニー」#930

BSで新日プロレスやってました。

殺陣とプロレスは似ている

結果が決まってるのに最後まで魅せる点や相手を引きたてる点。受け返しの呼吸等々。

やはりプロレスも芝居もそうだけど凄かった時代と言うのは人的魅力やオーラが半端なく。それは貧困からの脱却を図るギラギラした部分とでもいいましょうか。記者会見など見てるこっち側も怖くてハラハラしながら見てたものです。例えそれが演技だったとしてもです。

今日若手のレスラーが会見してたのですが、上っ面でキャラ作って自分に酔ってる感が出過ぎてて、失笑してしまいました。てか、もう普通の人じゃん。てか、痛い人じゃん。

さて。

そんな中、武藤敬司の試合がありました。おわかりならない方は、神無月がハゲ面被って真似してる人です。

かつてはベビーフェイスで髪もあり。猪木、長州、前田と言ったキャラとは違う新世代の天才と呼ばれた人でした。闘魂三銃士の蝶野や橋本とは華もセンスもスピードも桁違いでしたね。

もう50歳だってよ。満身創痍で膝などはほとんど動かない。髪なんかスキンヘットだし。でもね、久々に観た武藤はより緩急の達人になってました。カッコよさが増してましたね。年齢を経ても引退ではなくそれを利用できたりするところも殺陣とプロレスは似てるかもしれないですね。武藤ももうかつてのスピードはない。でも、一瞬のスピードは若手よりはるかに速い。それに歴戦のオーラが備わり熟成されていく。切なさも味方につけれる。芸だね。急にスピードを上げたかと思いきや止まって人を引きつけとく間に相手の反応や休ませてあげてたりと。とにかく絵になるね。

僕は武藤の緩急の付け方を結構参考にしていたものです。

僕の理想の殺陣は、殺陣の技術を魅せるのではなく、観てるお客さんの身体が僕の緩急を付けた動きに合わせて身体が一緒に動いちゃうことが理想だったりしてます。

全ては日常から。色々な角度でクリエイティブを発動させる。

プロレスを観たいとは思わないが、武藤のセンスは観といて損はないな。

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