先日、国民的英雄イチローが引退しましたね。
ついに、この時が来てしまったな。去年、五月で実戦から遠ざかり薄々気づいてはいたけど。あの、イチローが全く生きた球に目付が追いついておらず。
世界で最もヒットを打った男。日米通算4367安打。メジャーの記録を百年ぶりに塗り替えるシーズン262安打。そして、10年連続200安打以上。世界が誇る安打製造機。その全てを独自の理論で覆すしてきた男。しかも、世界最高峰のメジャーで。
常識を覆してきた男の最後の花道。
泣けた。
ええ。同じ年なんです。ヨンパチなんです。若い頃は、この化け物に嫉妬してたんですが、彼の言動や行動が年を経て、自分の身体感覚の鏡となり、それが自分を励ます指針になってたんです。
引退会見でもわかるように、彼は記者ともプロとしての質問を求めて場がピリピリしてる。
犬の一弓の話で再び涙腺緩む。
そして、野球がどうのではない、彼のファンへの所作。バッターボックスに入るルーティーンの所作の美しさ。
伝統芸能である殺陣を生業としてやってる自分が、いつも思う事。所作を覚える事よりも所作を生きたものにすることの難しさ。
よく弟子達には言うんだけど。
それ、形だけじゃん。
と。それほどに、所作は同じことをやっても圧倒的に違う。本人の感性と直結してる。
すげえ男だよ。同世代として厄介な男だよ。彼は、髪の毛がもう真っ白。ほんと、燃え尽きたんだろう。日本球界に戻れば、情の国日本で目標であった
50歳まで現役
も、可能であっただろうけど。そこを選択しないイチローにイチローの凄さを感じるのだ。
だから。
きっと、己自身の矜持で語らないであろう動体視力が落ちてるイチロー。俺なんてそこを考えれば是非もなし。
イチローの担ってきたバトン。本場メジャーリーグをも覆す常識は、誰でもない二刀流大谷翔平へと渡されるだろう。
不思議だな。引退の日に、旧ヨンパチメンバーとの遅ればせながらの新年会。楽しい時間を過ごせた。
ただ、これから先。
無様な自分を見せつけて、芸道に死ぬまで向き合っていこうと思う。
イチロー。お疲れ様。