猛者と言わずなんと言う@「語感でアイロニー」#1361

僕は、喉が敏感である。医者で喉を見てもらう銀の匙みたいなのを入れられると、すぐえづく。いや、一度思いっきりゲロをお医者さんにかけてしまった苦い記憶すらある。シュノーケルのゴムを口に咥えて、海にゲロを吐いてしまったこともある。人の歯磨きしてる姿など涙目になってること数え切れず。

さて。

何度も書いてるが、朝の駅の公衆便所は、行列の出来る人気スポットである。ええ。大の話。しかも、その人の昨日の食の生き様がそのまま便の匂いとなって現れる。中には、

てめえ。昨日、何と何を食い合わせたら、そんな匂いになるんだ、こら!

と、怒りすら沸く人もいる。そんな秒刻みのドラマが巻き起こる朝の男子便所。ありとあらゆる生き様という名の悪臭漂う男子便所で小便をして、喉が敏感になる朝にプチえづきをしていると、手洗い場で涼しげな顔をして、歯磨きをしている二十代と思しきわ若者に遭遇。思わず

猛者

と、呟いてしまったことは言うまでもなく。便器待ちの脂汗滴る苦悶の表情を浮かべて並んでるリーマン。色々な生き様臭立ち込めるカオス。更にその上に平然と歯磨きをしている若者。その歯磨きを見て、プチゲロが出そうになった僕。

生まれ変わったら、ああいう風に鈍感な強さを身に着けたいと願い、脱兎の如く公衆便所を逃げ去った一月のとある日でした。

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